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コンタクトレンズの処方と取扱い

■コンタクトレンズの処方(ハードレンズを例に)

コンタクトレンズを処方してもらい、実際に手に入れるためにはたくさんの目の検査を順序良く受けなければなりません。そこで、ハードレンズの場合を右下図に示しておきました。

ハードレンズの処方についてまず、患者さんが今までに何か目の病気をしていないか、コンタクトレンズをどのように使いたいかを問診します。次に眼科的に目の病気がないかを検査し、そして、屈折検査で屈折異常の種類と程度を調べます。ここまでの検査の結果と、患者さんの性格・職業などの情報を合わせて、本当にコンタクトレンズが適当かどうかを決めます。

次に角膜のカーブを調べ、それに合ったテストレンズを入れ、レンズと角膜の隙間の涙の具合やレンズの動きを観察して、レンズのカーブとサイズを決め、さらにレンズの度を決めます。以上がコンタクトレンズの処方なのです。

以上のように、コンタクトレンズの処方が決まるまでの手順は簡単なものではありません。レンズを作りたいときは、必ず私(眼科医)のところへ来てもらわなければならないことがわかってもらえたでしょうか。


■ハードレンズの取扱い方

ハードレンズの取扱いは、ソフトに比べ楽だと言われています。しかし、決してそれはルーズで良いというのではありません。

取扱いの装用サイクルを図で説明すると、次のようになります。
起床後、レンズをすすぎ、確認の上装着します。一日装着した後、レンズをはずし洗浄して、保存液にひたした状態でケースに保存します。洗浄で注意したいことは、布やガーゼでふいてはいけないということです。

ハードレンズの取扱い装用サイクル図

ハードレンズの場合、着用第一日目から順に装用時間を延ばしていく方法で慣らしていくのが良いでしょう。第一日目は3〜4時間とし、毎日1時間ずつ延ばしていくくらいが無難で、一週間で大体10〜12時間に届けばよいでしょう。もちろん、目や体の調子によって違うので、無理だけはしないことです。


■ソフトレンズの取扱い方

ソフトレンズの取扱いの最大の注意は、レンズが軟らかく薄く、水分を多く含んでいることから、洗浄・消毒・保存の点であるといえます。そして、これらの扱いには常にきれいな爪と清潔な指の下でなければなりません。取扱い方法は、レンズの種類やメーカーによって少しずつ異なるため、私(眼科医)の指示にしたがってください。

また、ソフトレンズの沿うようスケジュールは、第1日目が3〜5時間で、以後毎日1〜2時間くらいずつ延ばしていくのが良いでしょう。大体、一週間で12〜14時間くらい着用できるようになると思います。ハードレンズより装用感が良いので、装用時間の延ばし方もやや気楽と言えます。なお、連続装用ソフトコンタクトレンズの場合は、7日から10日後から連続装用に入ります。

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